略歴
*写真*

(撮影 ガエタン・ド・ラングレ)
XAVIER de LANGLAIS
グザヴィエ・ド・ラングレ 1906-1975
画家、著作家


画家にして著作家という2語が、きわめて多彩な彼の業績を要約するためにあるのだが、諸芸術の才に恵まれたのであれば、「芸術家」というのが適切であろう。


サルゾー(モルビアン)の別荘「ラ・マドレーヌ」に生まれたグザヴィエ・ド・ラングレは、田園の世界、その風景やブルターニュの人びとと結びついて生きた。彼は彼らの歌を収集し、彼らの労働をスケッチし、彼らの衣装を描いた。


500年も昔にさかのぼるブルターニュの古い家柄に育ち、その伝統を守ると同時に、画家としての使命を果たすために、身の周りのものにもなじんだ。


その生涯の最初の方向性を、彼は、おじ達への敬服の裡に求めた。

― 母の兄弟ルネ・デュ・ゲルムール;魅力的な騎士で、1914?18年の戦争で負傷してのち死去した。

― 父の兄弟エリー・ド・ラングレ;サルゾー町長、顧問。ブルトン語をしゃべり、解放的で献身的な人柄。と同時に好奇心にあふれ、才能あるアマチュア画家であった。彼の曽祖父アメデ・ド・ラランシュヴィルの気質も受け継いでいた。